産業観光まちづくり大賞(2020年度特別賞)を受賞した3団体
2020年度特別賞を受賞した団体と取組内容
公益財団法人浜松・浜名湖ツーリズムビューロー
大賞(金賞)受賞時の取り組み
浜松は、車、楽器、オートバイなど魅力的な産業観光資源が豊富な地
ホンダ創始者の本田宗一郎、ヤマハ創業者の山葉寅楠など、ものづくりDNAが色濃く継承
2001年に「産業観光研究会」を立ち上げ、2002年には全国産業観光フォーラムを開催し産業観光への取り組みを本格化
現在、約40カ所の産業観光施設があり、年間約120万人もの観光客が訪れる
浜松地区に限定せず、中部広域地区の広域と連携したツアールートの開拓、中国瀋陽や大連など海外市場にむけた教育旅行・企業技術視察旅行等のプロモーション活動を続け、高い実績に繋げている
最近の取り組み
・デジタルマーケティング
コロナ禍において、ウェブでの観光情報検索の需要が高まっていることから、観光情報のデジタル化と受け入れ体制の整備に向け、産業観光施設を含む浜松・浜名湖エリアの観光施設について、SEO対策としてグーグルマップとトリップアドバイザー(日本語・英語)へ登録。
・企業視察ツアー(テクニカルビジット)の造成エリア内の主要企業と連携し、企業視察ツアー(テクニカルビジット)の造成に向けた取り組み。
燕三条プライドプロジェクト/「燕三条工場の祭典」実行委員会
経済産業大臣賞受賞時の取り組み
新潟県燕三条地域は、作業工具や刃物、金属ハウスウェア等を主体とした金属製品のまち
一方、豊かな自然の恵みを活かした食材も宝庫
生産現場を舞台に、畑で朝食や作業体験を楽しむ燕三条「畑の朝カフェ」、地域住民自らがナビゲーターとなって、コースを組み立て、地域を案内する体験型プログラムを集めた「燕三条ものづくりの心に出会うまちあるき」、地域内の50を超える企業(2019年開催時は100以上)が生産現場を公開し、ワークショップを行う「燕三条工場の祭典」、ほぼ常時営業時間中の作業場を公開する「オープンファクトリー」などが行われている
最近の取り組み
・継続定員制の屋外イベントである利点を生かし、コロナ対策をとりながら、燕三条プライドプロジェクト「燕三条ものづくりの心に出会うまちあるき」、燕三条「畑の朝カフェ」を実施
・「燕三条工場の祭典」の新形態燕三条のものづくりを発信し続けるための“新たな取り組み”として、10月1日~31日の1ヵ月間、技術や製品、職人など地域の魅力を動画とライブで配信する「燕三条動画と配信」を実施
桑名市産業観光まちづくり協議会
金賞受賞時の取り組み
トヨタ系の自動車部品メーカーであるエイベックス株式会社が、60年以上培ってきた自社のノウハウもサービスになるのではという考えから「海外からの工場見学事業」をスタート
世界50か国以上から年間3,000名以上の企業研修団を受け入れ、海外の研修団にむけて幅広い企業見学の機会を提供し続けている
平成28年には、桑名市の新たな観光の軸として「産業観光」が位置づけられ、「桑名市産業観光まちづくり協議会」が設立された
また、地域市民や次世代の地域を支える人材に対して、地域の魅力ある企業を伝える活動の推進にも取り組み、「産業教育観光」として、より幅広い人たちに国際交流や企業を知る機会を提供し、地域の活性化に尽力している
最近の取り組み
・産業観光事業の拡大桑名市内での参画企業の増加、活動の広がりから海外からの誘客増加や観光収益の増加につながっている。連携地域の拡大も計画しており、産業観光事業の拡大が進んでいる。
・「リモート産業観光」の実施『リモート産業観光』を有料で開始。アフターコロナに向けた顧客との繋がりに留まらず、新たな顧客開拓や新たなスキームの構築の可能性を見出すことに成功した。今後に向けて、物販との連携や、リアルでの観光に繋がる活動を計画している。
産業観光まちづくり大賞とは
(公社)日本観光振興協会・全国産業観光推進協議会が実施している顕彰事業
2020年度は、特別表彰としてコロナ禍でも独自の工夫を凝らしながら積極的に産業観光に取り組んでいる3団体が表彰されました。