コロナ禍における神戸市「神戸観光局」の観光地域づくり戦略❗️
神戸の観光資源と神戸観光局のビジョン
神戸の観光資源は、日本最古と言われる有馬温泉、灘五郷のお酒、神戸北野の異人館、神戸牛といったところでしょう‼︎
この観光資源をベースに、神戸観光局は、観光振興と誘客を通じた「地域の魅力向上」と「地域経済の活性化」の好循環を進めていくことをビジョンにしています。具体的には、ホテル・旅館、観光施設、旅行業者のみならず、商業製造者、農漁業者、文化スポーツなどの多様なプレーヤーが参画するプラットフォームを形成し、新たなコンテンツ開発や地域ぐるみのおもてなしのイノベーション創出を目指しています。
コロナ禍での主な取り組み
五感で神戸
家にいながら「オンライン帰省」「オンライン旅行」を楽しめるように、神戸の食べ物や風景など神戸を五感で楽しむ商品やコンテンツをWebサイトで発信しています。過去に、読者数ナンバーワンの観光産業ニュースサイト「トラベルボイス」でDMOの代表的取り組みとして紹介されているので、ご存知の方も多いと思います。
STAY at KOBE
神戸市観光・ホテル観光協会において、神戸市民向けの宿泊キャンペーンを実施しています。
神戸市内の指定ホテル・旅館で使える10,000円分のクーポン券1,800枚を半額の5,000円で抽選販売するというもので、お得感があり、また販売額の一部を医療応援ファンドに寄付し地域貢献できるという意味でも大変良い事業ですね。
※「STAY at KOBE」事業の応募はすでに終了しています。
感染症対策の取り組み宣言
神戸市全体が安心・安全な地域であることをPRするため、観光施設や宿泊施設が独自に取り組む感染症対策を宣言所として取りまとめ、各施設で掲示しています。内容は以下のようなものです。
安全な対人業務
マスク等の着用、対面場所での飛沫防止、会計時等における非接触手段の確保、密にならない入場者・来館者の整理、入退時・来館時の体温チェック
安心な空間提供
入口や施設内における手指消毒、換気設備又は窓の開閉による換気、高頻度接触部位の定期的な清拭消毒、利用設備の配置変更、座席間隔の確保、従業員の接客時間の最小化
神戸で海外旅行
コロナで海外旅行ができない中、海外旅行気分を味わえる神戸のスポットを紹介しています。イギリス、アメリカ、ドイツ、オランダ、フランス、スイス、イタリア、オーストラリアなど旅行先が選べるので面白い取り組みです。
KOBE観光スマートパスポート
神戸市内の観光施設を複数回ることができる、お得なチケットレスクーポンをWebで販売しています。
1Dayパスポート2,500円、2Dayパスポート3,900円です。
インバウンド戦略
インバウンドの実態把握
2017年は134万人の外国人が神戸にお訪れています。
エリア別で見ると、東アジア103万人、東南アジア16万人、欧米豪10万人、その他5万人です。
注目したいのは、これら地域・国における「訪日滞在期間」です。
平均泊数が多い国ベスト5は、フランス15.7日、オーストラリア13.2日、インドネシア12.4日、英国12.2日、中国10.9日であり、このデータから欧州豪を戦略マーケットに据えています。
インバウンド戦略のターゲット
ターゲットは滞在型旅行者で、コンセプトは「暮らすように旅する」です。
一過性でない持続可能なインバウンド誘客の推進のため、滞在型旅行者をターゲットに据えて神戸の魅力が活きる親和性の高い層を戦略的に獲得していくことを目指しています。