新型コロナウイルス感染症対策認証制度「CLEAN and SAFE TOYOOKA」
コロナ禍のなか、観光客を呼び戻そうと旅館・ホテル・飲食店などを認証施設として登録し、安心安全をアピールする自治体が増えています。
本記事では、地域が一体となって取組を進めている、兵庫県豊岡市における新型コロナウイルス感染症対策認証制度「CLEAN and SAFE TOYOOKA」の取り組みを御紹介します。
自治体関係者の方、観光まちづくり法人(DMO)、観光関連事業者の方はぜひ参考にしてみては如何でしょうか!
新型コロナウイルス感染症対策認証制度「CLEAN and SAFE TOYOOKA」
兵庫県豊岡市においては、市内の宿泊施設や飲食店、物産店などを対象に、新型コロナウイルス感染症対策認証制度「CLEAN and SAFE TOYOOKA」を実施しています。制度創設の目的は、観光地としての受け入れ態勢や公衆衛生上の向上、安心安全な観光地づくりです。 具体的には、感染症対策ガイドライン及び感染症対策の専門家の意見を踏まえて作成した対策項目(下述参照のこと)に取り組む事業者を第三者が認証するというもので、認証主体は「CLEAN and SAFE TOYOOKA委員会」(構成:豊岡市、豊岡ツーリズム協議会、一般社団法人豊岡観光イノベーション)です。 認証されれば、ロゴ入りの認証ポスターが交付され、事業者はポスターやロゴを活用して安全性をアピールできます。
1月5日現在、446事業者がこの認証を受けているようです。
認証手順
①事業者の方は、上記チェックシートのすべての項目にチェックを入れ、事務局までメールまたはFAXまたは持参にてご提出。
②事務局でチェックシートの内容を確認。
③事務局より取り組みを示すステッカーロゴとポスター(紙媒体&電子データ)を送付。
「CLEAN and SAFE TOYOOKA」 チェックシートの内容
共通項目
施設の管理者・経営者が行うべきこと
基本的な衛生管理
□三密(密集、密接、密閉)を同時につくらない対応を行っている。
□アルコール消毒液等(新型コロナウイルスに対して有効な消毒液を含む)を施設の出入り口や個室の前などに設置している。
□換気を徹底している。(出入口、窓の開放や吸排気ファンの常時稼働など)
□人と人が対面する場所は、距離を保つ、またはアクリル板・透明ビニールカーテン等で飛沫感染を防止する工夫を行っている。
□接客時間や接触を減らすため、キャッシュレス決済を導入している。または導入を検討している。
□トイレはペーパータオルを設置するか、個人用にタオルを準備している。 (トイレがない場合や、手拭き備品を用意せず個人持ちのタオル等で対応してもらっている場合は、チェックボックス に×をつけてください。)
□トイレのハンドドライヤーは止め、共通のタオルは禁止している。 (トイレがない場合はチェックボックスに×をつけてください。)
□トイレの蓋がある場合は、蓋を閉めて汚物を流すよう表示している。 (トイレがない場合はチェックボックスに×をつけてください。)
□周知徹底項目を来訪者や従業員に視覚的に分かりやすく伝える掲示を施設内、WEB サ イトなどで行っている。
保健所・コールセンターへの連絡体制
□あらかじめ保健所への連絡係(施設責任者・イベント責任者等)を決めておき、連絡係から保健所に連絡を行う準備ができている。
従業員の感染防止
□体調管理チェックシートを導入している。
□健康管理を徹底し、発熱や風邪症状がある場合は、仕事に従事しないルールを決めている。
□バックヤードにおいて、従業員の手に触れる機会の多いもの、人の行き来が多い場所などの清掃消毒の徹底、それらを促す掲示物を設置している。
□責任者・マネージャーは常に最新情報を入手し、スタッフメンバーに共有している。
従業員・スタッフが行うべきこと
基本的な衛生管理
□こまめな手洗いや手指消毒を行っている。
□マスクを着用して業務を行っている。
□現金等の受け渡しはコイントレー等で行っている。
清掃の方法
□施設内の清掃・消毒を徹底している。特に人が頻繁に手に触れる部分(ドアハンドル、 スイッチ、手すり、テーブル、エレベーターボタンなど)を重点的に清掃と消毒を1 日に複数回行っている。
□拭き掃除は、アルコール消毒液や次亜塩素酸ナトリウム等の新型コロナウイルスに対して有効な消毒液で行っている。
□利用者が共同で使用する物品等の消毒を行っている。
□ゴミは、ビニール袋に入れて密閉して処理している。
□ゴミを回収する際は、マスク、手袋を着用している。
□マスクや手袋を脱いだ後は、必ず石鹸と流水で手を洗っている。
□トイレの不特定多数が接触する部分は、清拭消毒を行っている。 (トイレがない場合はチェックボックスに×をつけてください。)
豊岡らしいおもてなし
□マスクをしていてもお客様に笑顔が伝わる接客をしている。
□コロナ疲れをリフレッシュしてもらえるような心配りをしている。
お客様にお願いすること
お客様にお願いすること
□来訪者にこまめに手洗いや手指消毒を促している。
□来訪者にマスクの着用をお願いしている。
□フィジカルディスタンス(人と人との距離)を確保するよう促している。
個別項目
宿泊施設の取り組み、物産店の取り組み、飲食店(海水浴場の浜茶屋、スキー場の食事処を含む)の取り組み、商業施設・アミューズメント施設・観光文化施設の取り組み、キャンプ場の取り組みについて、各々チェック項目が設定されています。 関心のある方は、豊岡ツーリズム協議会HPをご覧ください。