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インバウンド観光拡大には『食のバリアフリー化』が重要❗️

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宗教・アレルギー対応が必要な外国人は多い

グローバル社会が進むなか、歴史・文化・伝統の違う様々な国から観光客を受け入れるには、宗教やアレルギー等で制約がある食品対応が欠かせません。

例えば、イスラム教徒にあっては「ハラール」によって豚・アルコールが禁止です。ユダヤ教徒は「コーシャ」によって乳製品と肉の組み合わせ等が禁止されています。ヒンズー教徒は牛肉が禁止です。

このように、様々な食の制限を受けている世界での人口ですが、キリスト教徒22億人、イスラム教徒16億人、ヒンズー教徒11億人、仏教徒5億人とかなりの数になります。

インバウンド観光の需要強化を図りたいと考えるのであれば、各々の国宗教など禁止されている食べ物への対応が必須です。加えて、アレルギー対応も考えておくと良いと思います!

イスラム教徒の「ハラール」とは

イスラム教徒は、イスラム法上で行って良いことや食べて良いものが決められています。このことを「ハラール」と称します。

このハラール対応というのは、日本ハラール協会等の認証機関の承認を得る必要がありますが、この認証を得るには手間もお金もかかり大変なものなのです。

例えば、食品のハラール認証を得るには、食品そのものだけでなく、その食品に使われている二次原料・三次原料までチェックする必要がありますし、原料の製造工程やコンタミリスクまでも審査対象となります。この他にも、原材料の管理簿の整備、イスラム教徒の信者(ムスリム)目線の意見を聴取するための社内ハラール委員会の設置、インドネシア等からのインターンシップの受け入れなどを場合によっては行う必要があり、国際基準のハラール取得を得るには年間200万円以上必要だとも言われています。

従って、自社でそこまでの経費をかけてハラール対応をすべきかどうかの費用対効果の検証は必ず行いましょう!

アレルギー対応(7大アルゲン)

7大アレルゲンとは、牛乳、卵、小麦、そば、落花生、エビ、カニのことです。

このアレルギー対策を行うにあっても、ハラールと同様に使用原材料の徹底した成分分析を行う必要があります。2次原料、3次原料の調査、各原材料の製造工程の分析、コンタミリスクの精査が必要です。さらに、アレルギー物質の飛散防止(空気・人)などの検討も必要です。

この他、ピストグラム表示により、わかりやすくアレルギー物質を表示することは有用だと言われています。

災害用備蓄食(ハラール対応食セット)

防災意識の高まりから、外国人向けの災害食を備蓄している所も増えてきています。

このような中、日乃本食産株式会社(兵庫県三田市)は、ハラール対応の食セットとして『災害用備蓄食(ハラール対応食セット)』を商品化し、防災安全協会主催の「災害食大賞2019 インバウンド対応部門 金賞」を受賞しています。

このような食品が備蓄されていると、食事制限のある外国人の皆さんは安堵を覚えるので良い取り組みですね。

【補足】
防災安全協会主催の災害食大賞とは、「うまみ部門」「アレルギー対応部門」「新製品・開発部門」「インバウンド食ハラール対応部門」の各部門において、最も優れた非常食・災害食に贈られるアワードです。